富士山を見ながら合宿
富士山を見ると心が落ち着きます。
富士山の美しさ、雄大さから、静かで力強いエネルギーをもらえるような気がします。
5月連休は、毎年恒例のアレクサンダー・テクニークの合宿で、御殿場に滞在しました。
合宿中は、朝、昼、夕方、夕食後と、休憩の度に富士山を見に行きました。
雲ひとつない快晴のとき、晴れやかな気分でいつまでも変わらない景色を眺め続けます。
明るく晴れた空に、美しい富士山。大好きな風景だなぁと思いました。
翌日は雲がかかっていました。流れ続ける雲、その後ろに居続ける富士山。
変わり続ける風景を眺めながら、毎瞬の美しさを感じました。
霧がかかった日、「きっと見えないなあ」と言いながらも、富士山に会いに行きます。
見えないけれども霧の背後に居ることを知っているから、心の中で富士山の存在を感じます。
晴れていれば完璧な風景で、曇っていれば残念と思うこともあるけれども、どんなときも富士山は雄大なのだと思いました。
合宿の参加者は、100人程でした。海外からいらした先生方を含む多くの先生のクラスがあり、自分の希望のクラスを選択します。
私は、午前は、アレクサンダー・テクニークの学びを深め、教えるときにも役立つ内容を選択し、午後は、知らないことや馴染みのないことを体験しようと、心理系のクラスや、体を動かすダンスクラスなどを選択しました。
夜は、卒業式やショーやパーティーがあり、盛りだくさんの5日間でした。
一年前には、私もここで卒業証書をもらったのですが、昔のことのように感じられます。
合宿では毎回、このような空間・時間を仲間とともに過ごすことで、「今ここにいる」自分への気づきが強くなってきます。そして、アレクサンダーワークにより新しい気づきを得て、動きや考えや演奏する音が変化し、自分に対する理解が深まります。
今回も、人間の美しさや奥深さに、心を揺り動かされる瞬間がたくさんありました。
歳を重ねながらも、変わり続けること、成長し続けること、探究心と好奇心を持ち続けること、
そんなことを学び続けられている環境に感謝し、一緒に学んでくれる仲間や先生方に感謝しています。